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学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し

私には小さい子供がいます。初めての子供ですので、子育てももちろん初めてです。なるべく育児にも参加しようとしてはいますが、やはり育児のメインは母親になってしまっています。おむつを替えたり、お風呂に入れたり、一緒に遊んだりと、楽しいところばかり良い所取りをしているだけかもしれません(笑)。

子育ては初めて経験することのオンパレードです。その一つ一つに向き合いながら、悪戦苦闘し、徐々に私も親になっていくのを実感しています。妻ともよく子育てについての話をし、将来の子供の姿を想像したりしています。
 しかし、私たち夫婦は子育ての初心者です。自分の子供のことを世界で一番真剣に考えていますが、子育てスキルは未熟なのは間違いありません。

初めての育児だからというわけではないですが、どのように育てていくかに頭を悩ませることも良くあります。私は親が満足する子育てではなく、子供の可能性を広げる子育てをしたいなと思っています。
ただ、どうすれば子供の可能性を伸ばせるかは、子育て初心者である私に正解はわかりません。子育てに正解などないはずですので、悩みながら考えながらとなります。ですが、自分たちで考えているだけでは、良い子育てになるとは思えません。
 やはり知らないことは勉強しないと向上はしません。子育ての勉強は親の務めだと考えて、先人たちの知恵を借りない手はないと思い育児に関する本を読んだり、親としての諸先輩方に色々アドバイスをもらうようにしています。

孔子の言葉に「学んで思わざればすなわち暗し、思うて学ばざればすなわち危うし」という言葉があります。知識ばかりあっても自分自身で思い、悩み、考えなければ身につかない、自分一人で考えているばかりだと偏った考えになってしまうという意味です。

世間には数限りない育児本があり、色々な考え方があります。各々の家族で環境や状況も様々です。どの本を読んでも良いことはたくさん書いてはいるものの、すべてそのまま実践することが良いことかは疑問です。アドバイスを自分達の状況や考え方にあてはめて、しっかりと吟味することが大切なのだろうと思います。

もちろん、子育てだけではなく仕事においてもこの考え方はとても重要です。

 美容外科医として診療するために、知識や技術の研鑽は外科医としての根幹を形成する非常に大切な部分となります。知識や技術は教科書や論文で学び、先輩から指導してもらうことはとても重要です。しかし、それだけでは十分とはいえません。常に改善できることはないかと自分で考えて手術を行う必要があります。まさに「学んで思わざればすなわち暗し、思うて学ばざればすなわち危うし」といえるのではないでしょうか。
一定のレベルに達している手術でも、技術に完成はないと自分自身に言い聞かせ、より良い手術を提供していきたいと思います。