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鼻の整形の値段の不思議

鼻の手術の料金

鼻を整える施術はいくつもの種類があり、なりたい鼻にもよりますが、
患者様にとって分かりにくい部分も多くあるかと思います。
以前の診療日記に整った鼻にするにはどのような考え方で整形をするのかを簡単にご説明しました。
その中でも鼻先の形を整える手術は、細かく分かれており、
患者様から分かりにくく、「クリニックによって全然料金も違う」との声もありましたので、少しご説明させていただきます。

鼻先の手術は繊細で時間がかかるため、
理想の鼻に近づけるためにはいくつかの手術を組み合わせることもあり、高額になってしまうこともあります。

例えば鼻先を細く・鼻を下に向けたい(鼻柱を下げたい)場合の手術は、
鼻尖縮小術+鼻中隔延長術+軟骨移植となります。
お写真で見てみると以下のような変化です。
鼻先が細く・鼻柱が下に下がりバランスの良いお鼻になっていることが、
お分かりいただけるかと思います。(この症例は鼻プロテーゼも施術しております)

鼻尖縮小術+鼻中隔延長術+軟骨移植の料金の相場は150万円から200万円程度です。

当院では上記の手術代金を単純に足すと、120万円程度となります。
しかし当院ではこの手術は70万円程度でできます。
なぜかというと、鼻中隔延長術は、鼻尖修正術の手順と重なる部分がとても多く、
しっかりと鼻中隔延長術を行うと、鼻尖縮小術の大部分が終わっているので、
追加でかかる手術時間はほとんどないことから追加料金を頂いておりません。

もちろん鼻中隔延長術の代金と鼻尖縮小術の代金を頂くことが悪いとは思いませんし、
安いから良い、高いから悪いとも思いません。
当院では患者様にはなるべくリーズナブルに理想のお顔に近づいてほしいという思いから、
両方の手術の値段を単純に足した料金は頂いておりません。

鼻中隔延長と鼻尖修正の違い

少し専門的で分かりにくい部分もあるかと思いますが、
鼻中隔延長術を行うと、どの程度鼻尖縮小術の手術が進んでいるのかをお話させて頂きます。

まず、鼻尖縮小術と鼻中隔延長術の手術工程を簡単に比較してみます。

鼻尖縮小の工程

鼻尖縮小術は以下の4つの工程からなります。

①鼻先の余分な脂肪をとり、鼻翼軟骨を露出させる
②左右の尾翼軟骨を縫合して中央に寄せる
③鼻翼軟骨の外側の一部を切除する
④耳の軟骨を鼻先に移植する

鼻尖修正
鼻尖縮小術について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

鼻中隔延長の工程

鼻中隔延長術の工程は以下の6つとなります。
① 鼻先・鼻背の余分な脂肪をとり、鼻翼軟骨・外側鼻軟骨を露出させる
② 鼻中隔軟骨を露出し採取する
③ 鼻先の可動域を広げるため(鼻柱を下げる長さを伸ばすために)に、鼻翼軟骨の外側の一部を切除する
④ 延長するスペースを確保し、延長軟骨を使い鼻中隔軟骨を延長する。
⑤ 延長した軟骨の先端を鼻翼軟骨や周辺の軟部組織で覆う。
⑥ 耳介軟骨を移植し鼻先の頂点を調整する
鼻中隔延長術について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

鼻中隔延長と鼻尖縮小の工程の違い

ここからは具体的にイラストを見ながら「鼻尖縮小術」と「鼻中隔延長術」の手術の工程を比べていきます。

鼻中隔延長術は、まず 図1,2の工程を行います。
① 鼻翼軟骨・外側鼻軟骨を露出させるために鼻先の余分な脂肪を取ります。この工程で鼻尖修正の工程のうちの①鼻先の余分な脂肪をとり、鼻翼軟骨を露出する工程については終わります。

鼻中隔延長 鼻尖縮小

その後、②鼻中隔軟骨を採取します。
つづいて、図3の鼻先の可動域を広げるために鼻翼軟骨の外側の一部を切除します。
これは、鼻尖縮小の効果を高めるために③鼻翼軟骨の外側の一部を切除することと同じです。

鼻中隔延長

続いて図4は、鼻中隔軟骨を繋ぎ、鼻中隔を延長します。

鼻中隔延長

また、延長した軟骨はむき出しにした状態で皮膚を縫うと、軟骨の形が浮き出る可能性がありますので、
⑤鼻翼軟骨と軟部組織と呼ばれる柔らかい組織で、延長した軟骨をカバーします。
これは鼻尖縮小の工程①左右の鼻翼軟骨を縫合して中央に寄せることと同等です。

次に図6、鼻中隔延長術も鼻尖縮小術も、通常、鼻先の頂点の位置を調節するために耳介軟骨を移植するのですが、
この工程は鼻尖縮小術の④耳の軟骨を鼻先に移植する工程と重なります。

このように鼻中隔延長術を丁寧にしっかり行うと鼻尖縮小術の工程は自然と全て終わっているのです。

中には例外もございます

移植軟骨を鼻中隔軟骨以外で行うのであれば、手術は簡略化できるので、
鼻翼軟骨・外側鼻軟骨を必ずしも露出する必要はありませんし、
そもそも軟骨上の脂肪は取らないとしているクリニックもあるでしょう。
移植軟骨が浮き出るリスクをあまり考えられていない場合は、
鼻翼軟骨を中央に寄せる工程も省くことはできます。
場合によっては延長効果を高めるための鼻翼軟骨の外側の一部切除も行われていないかもしれません。
ゆえに、鼻中隔延長術を「丁寧にしっかりと」行われている場合にのみ、
鼻尖縮小術が必要ではない(鼻尖縮小術を行ったと同等の効果も得られる)ということになるのです。

美容外科の価格は自由診療であるため各クリニックが自由に設定しても良いことになっております。
それゆえ、重ねて言いますが、単純に各施術を足した料金を頂くことは悪いことではありません。
しかし、当院では追加の時間がかからないものは、たとえ手術の名称が増えても(鼻尖縮小術が加わっても)料金を頂かない方針で診療を行っております。

他のクリニックで鼻先の相談をしたがお見積りが高くて諦めている方もぜひ一度当院のカウンセリングをお受けいただければと思います。

鼻中隔延長の施術ページ
鼻尖縮小の施術ページ